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日本で会社員→アメリカのボルチモアで駐在妻。思いつくまま備忘録。

アメリカで圧力鍋を買う

 ※長くなるため、関連するところを参照ください。

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アメリカで買った動機

  • アメリカ滞在中に物を増やしたくなかった。
  • 電圧が違うため日本とアメリカで同じ炊飯器は使えない。(大きい変圧器が必要なため現実的でない。)
  • 安い米でも炊飯器より圧力鍋の方がおいしく炊けそう。普通の鍋としても使えそう。
  • 日本で買ってアメリカへ送るものは最低限にしたかった。

※ 電気圧力鍋(炊飯器みたいな形のもの)もありますが、高価になりそう&上記の理由から今回は却下しました。

 

買ったもの

  • Presto社01362、ステンレス製、容量6q≒5.7l、スプリング式。(当時$45。)
Presto 01362?6?QuartステンレススチールPressure Cooker

Presto 01362?6?QuartステンレススチールPressure Cooker

 

 

 

値段と購入場所とブランドの決め手

 ブランドや材質、容量によりますが、アメリカでAmazonを見ると$50-100の価格帯がいちばん商品数が多かったです。

 探すのに車でお店をはしごしたくなかったこと、ふらっと寄ったTowson Town Centerの食器売場ではネットで事前に見ていたものより高かったこともあって、Amazonで購入しました。

 ブランドは、圧力鍋の販売を長くやっていて蓋のゴムパッキンが劣化したとしても問題なく買えそう、かつ比較的安いPresto社製のものに。

 取っ手が自分でドライバーを使っての組み立てだったり、付属のレシピが薄い(厚いものは別売)などの理由でいまいちとのレビューもありました。しかし、組み立てはなにも難しくないです。(むしろ引越しの際に解体できるかも?)(ただ、使っているうちに多少ぐらついてくるのでその時は締め直す。)そして、レシピも付属のもので充分で、足りない部分はそこから応用したり、ネットで得られると感じました。

 

材質の決め手

 アルミ製は比較的安価で、軽くて圧力がすぐかかるけど予熱・煮込み調理は苦手。ステンレス製の特徴はアルミとほぼ逆、圧力も比較的高め。多層構造はアルミとステンレスのいいとこ取りで、いちばん高価。

 わたしは煮込み料理に多く使いそうということで、ステンレスに絞りました。

 ちなみにアルミはIH不可(アルミ含む多層構造も不可の場合あり)、ラジエントだと場合によってはアルミでも可だそうです。(詳細は下記参照。)

 

ガスコンロ・IH対応について

 現住まいはガスですが、日本へ持って帰る可能性も考えてIH対応について調べました。

 日本ではSGマーク付の商品であれば間違いなくIHで調理可で、他は材質や大きさ・形状によるとのこと(詳細は日立東芝など他のHPを参照)ですが、SGマークは日本の認定制度のため他国だと記載がありません。

 Presto社01362(ステンレス製)を購入後、付属の説明書を読むと、ガスコンロ(gas)・電気コンロ(electric coil and ceramic glass(smooth top))(=ラジエントヒーター(radiant heater))・IH(induction)は使えると書いてありました。(ちなみに”harogen”はそのままハロゲンヒーターの意味。) さらに、オーブンは不可、アウトドアのバーナーなど大きい熱量のガスも不可、とも書いてありました。

 

圧力について

 高圧(約110kPa〜)・一般的な圧力・低圧(〜約70kPa)・切り替え可能なタイプがあります。

 低圧では茶碗蒸しやプリンが作れ、野菜も形が崩れにくいそうですが、わたしはかたい肉も柔らかく調理することに長けている高圧で探すことにしました。(切り替え可能は高価かつ商品も少ない。)

 しかし、低圧か高圧かの情報が目立つところに書いてないなと思ったら、どうやらアメリカでは15psi=約100kPaがスタンダードのようです。(レシピなども15psi用のことが多いとのこと。商品ページを調べると、Presto社01362(ステンレス製)も15psi。)そして、15spiよりも高圧のものを探すのがめんどうになってしまったので、今回はそのまま購入するに至りました。

 ちなみに、圧力の規定は国によって異なり、日本では比較的高い圧力まで認められている(約240kPaが最高クラス)と聞いたことがあります。炊飯は低圧を勧める意見が多いようですが、15psiでも炊けました。(もちもち加減や水っぽさは、加熱時間と火加減・水加減によります。詳細は別記。)

 

サイズの決め手

 調べたところ、鍋にもよりますが調理可能な量は以下のとおりだそうです。

  • 材料の量の限度は鍋の高さの2/3まで
  • 豆類、練り物、ひじき、切干大根などは1/4まで
  • ご飯、お粥、パスタ含む乾麺や、スープなどは1/2まで

 水分でかさが増えるものや水分が多く蒸発するものは少なめに、ということのようです。

 また、鍋にもよりますが炊飯の目安は以下のとおりだそうです。

  • 2.5lは3.5合まで
  • 3.5lは5.0合まで
  • 5.5lは9.0合まで

※ 購入したPresto社01362(6q≒5.7l)も、7.0cup≒9合ちょいくらいまでは炊けます。

 それから、家族の人数+1lが目安、という意見もありました。

 あとは作り置きをどの程度するか、使用する上で重い・大きいことが自分にとってどれだけ負担に思うかによります。

 アメリカで4q≒3.8l未満のサイズは売ってますが少ないです。4qか6qかで迷いましたが、わたしは重さよりも作り置きを重視して6qを購入することにしました。結果、普通の鍋よりは重いですが、おかずで2人*2食分*αくらいは調理できるため、ちょうどよかったと思っています。

 

スプリング式かおもり式か

 おもり式のほうが加圧のときの音が大きいため初心者はタイミングがつかみやすい、故障が少ない、などと言われています。

 メーカーによってどちらかしか扱っていなかったり、最近はスプリング式が主流という意見もありました。

 わたしは初心者のためできればおもり式でと思いましたが、ネット購入・価格・材質・ブランド・サイズを優先に絞り込んでいったところ、スプリング式の購入となりました。(写真で見るとおもり式に見えますが…)

 音も匂いも少なく、加圧のタイミングは近くにいないと分かりにくいですが、長くても大体15分くらいで加圧される事が多いです。分量とレシピによって大体の時間をつかむまでは、台所で他の作業をするか、こまめにタイマーをセットするかになるかもしれません。あとは、ピンが段階的に上がるので、買ってから一番最初に使うときは、蓋をする前に裏っ返すなどしてピンが最高どこまで上がるのかを見てから始めると安心です。

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加圧前← →加圧後

 

使ってみての感想

 レシピに書いてある調理時間は加圧されてからの時間です。よって、加圧するまでの時間と、自然減圧の場合はその時間も含めると、なんでもかんでもすぐできる!というよりかはおいしいものを時短でできる、という印象を受けました。アルミ製とか小さいサイズだったらもっと早くできるのかしら。

 材料や水の量、加熱時間は、メーカーや火加減などにより微妙に変わるので、やってみながら調整が必要です。数分ずれると焦げ付いたりするし、タイマーは必須。

 慣れると楽だしおいしく調理できるので、もっと早く買っておけばよかったと思いました。

 炊飯については、アジア系スーパーのGolden Bridgeでその時安かったNomura Yellow Kokuho Riceを買いましたが、相当もちもちに炊けます。ただし途中で火加減の調整が必要なため、炊飯器のようにスイッチ入れてあとはずっと放置、とはできません。(ご飯の炊き方とGolden Bridgeについては別記します。)また、焦げ付くことはありませんが、テフロンのような加工がないために米つぶが結構くっついてしまうのはめんどうです。くっつきにくい方法をもし見つけたら追記します。
 焦げ付いた場合は、焦げがかぶさるくらいの水に重曹大さじ2程度を溶かし、10分ほど沸騰させてから洗うとかなり落ちます。Arm & Hammer の重曹(食用)は、安いしアメリカでよく売ってるし掃除にも使えてよいです。

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鍋の焦げ付きを落とすのは、重曹だけじゃない!5通りの方法を発表!|RELIVERS

トイレ掃除には重曹とクエン酸はどっちがいい? 臭いや黄ばみには!? | acestrategy.jp

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 また、パスタについては、泡が穴に詰まると危険なため禁止とするメーカーもあり、今回購入したPresto社の圧力鍋の取説にもだめと書いてありました。パスタを圧力茹でをすると独特の高弾力な歯ごたえが楽しめるそうですが、水量は1/3まで厳守・1lで250g程度までなら大丈夫、慣れたつもりで油断するのは危険、との意見もありました。

 ちなみに食洗機可能の商品でしたが、今のところ我が家では食洗機を使用していないため、あまり選ぶときのポイントにはなりませんでした。

 以上、少しでも参考になれば幸いです。